HPVワクチンの効果

ワクチン接種の効果

HPVの中には子宮頸がんをおこしやすい種類 (型) のものがあり、HPVワクチンは、このうち一部の感染を防ぐことができます。
現在、日本国内で使用できるワクチンは、防ぐことができるHPVの種類によって、2価ワクチン (サーバリックス) 、4価ワクチン (ガーダシル) 、9価ワクチン (シルガード9) の3種類あります。

サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんをおこしやすい種類であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
シルガード9は、HPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。

HPVワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が示されています。また、接種が進んでいる一部の国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることもわかってきています。

HPVワクチン接種時・接種後の痛みについて

接種する時に80%以上の人が痛みを感じると報告されています。
しかし接種後に長期間痛みが持続することは少なく、当科でHPVワクチン接種を行った方へのアンケートによると、60%の人が接種後には痛みがなくなったと答えました。
痛みが1~2日間持続した人が31%、3~7日間持続した人が8%、それ以上持続したと回答した人はいませんでした。